スペイン現代建築の光と影

MUSAC
Mansilla +Tuñón, MUSAC, 2005 (マンシーリャ・イ・トゥニョン、カスティーリャ・イ・レオン州現代美術館(MUSAC)、レオン)

2012年に『三色旗』という慶應義塾大学の学内向けの雑誌に「スペイン現代建築の光と影」というエッセイを書いた。

リンク→ luz y sobra de la arquitectura contemporanea espanola (pdf)

ちょうど原稿の依頼を受けた直前だったと思うが、現代スペインを代表する建築家となりつつあったマンシーリャ氏の急死という出来事があり、さらに経済危機まっただ中ということもあって、「光」より「影」のほうが強調されているかもしれない。

今年ちょうど生誕100周年のミゲル・フィサックについてもちょこっと言及している。ちなみに、2013年秋現在、フィサックと、同じく1913年生まれでマドリッド近代建築の父的存在デ・ラ・ソタに関する展覧会がマドリッドのICO美術館で開催されており、見学することが出来た。

Fisac - De la Sota

共通の背景を持ちながら、どんどん異なる方向に進んでいった二人の建築家を(ちょっとむりやり)一つの展覧会にまとめた感じ。

同じ1913年生まれの丹下健三と比べると、フィサックもデ・ラ・ソタも、スペイン国内でのみ作品を残しており、また東京オリンピック競技場や東京都庁のような大モニュメントも残していない。その点では、ハーヴァードで教鞭を執ったセルトは別格として、スペイン建築が本当の意味で世界の耳目を集めるようになるのは次世代のラファエル・モネオから、ということになるのだろう。

とはいえ、世界各地で建築を作りはじめればいい建築家かというともちろんそんなことはないわけで、スペインの20世紀建築には知られざる面白い作品が多い。個人的には教区教会堂や社会住宅など小さくて予算も限られているものが面白いと思う。カラトラバとかボフィールも…ねぇ、いいものはいいんだけど、初期作品とか…。

来月12/10には東京外国語大学で「ガウディだけじゃない!スペインの近現代建築—合理性と表現性のはざま」というタイトルで、このあたりについてお話しできたらと思っています。

 

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